考え込んで何も反応しないタツノに苛々して、チキュが眉を顰め歯を剥き出して「おいっ」とがなる。
本当に煩い女だと思いながら、タツノは言う。
「そういえば、お前の名前を決めなきゃならないな………」
チキュは「は???」と目を丸くした。
よくこんなにころころと表情を変えられるな、とタツノは半ば感心する。
しかしそれも顔には出さずにタツノは言った。
「だから、お前の名前。
どんなのがいい?」
意味不明な発言を繰り返すタツノに、チキュは思い切り顔を歪めた。
「あんた、まさかオレの名前しらなかったのか!?
信じられねぇ奴だな!
失礼にも程があるってもんだよ!!
こんなに何日も一緒にいて………。
てゆーか、攫ってきといて名前も知らないってどうなんだよ!!
オレはチキュって言うんだ、チ・キュ!!
覚えろよ!!」
音量を最大に上げて、チキュはまくし立てた。
本当に煩い女だと思いながら、タツノは言う。
「そういえば、お前の名前を決めなきゃならないな………」
チキュは「は???」と目を丸くした。
よくこんなにころころと表情を変えられるな、とタツノは半ば感心する。
しかしそれも顔には出さずにタツノは言った。
「だから、お前の名前。
どんなのがいい?」
意味不明な発言を繰り返すタツノに、チキュは思い切り顔を歪めた。
「あんた、まさかオレの名前しらなかったのか!?
信じられねぇ奴だな!
失礼にも程があるってもんだよ!!
こんなに何日も一緒にいて………。
てゆーか、攫ってきといて名前も知らないってどうなんだよ!!
オレはチキュって言うんだ、チ・キュ!!
覚えろよ!!」
音量を最大に上げて、チキュはまくし立てた。



