タツノから話を聞いたムラノは、やっとのことで手に入れた《切り札》である『エーテル』に、勝手にどこそこ行かれては困ると焦った。
そして父子で相談した末、チキュに複数の見張りをつけることにした。
その結果、今はチキュはタツノの許可なしにはどこにも出られなくなってしまっている。
そんな鬱屈した日々の中、ある日突然タツノが「三日後の皇家の宴に参加するぞ」と言ってきたのだ。
しかしチキュには「ウタゲ」の意味がよく分からなかった。
「なんだよ、ウタゲって」
「お前、宴も知らないのか………」
呆れ返ったような顔でタツノに言われ、チキュはむかっとする。
「いや、聞いたことくらいあるけど!!
なんでオレがそんなのに行かなきゃなんないんだよって訊いてんの!!」
タツノはにんまりと右の口角を上げた。
「今度の宴は婚約祝いなんだ」
それを聞いて、チキュはぴんと来た。
我が意を得たりとぱちんと手を叩く。
タツノが以前「未来の旦那様」云々と言っていたのを思い出したのだ。
「なるほどなっ!
そっかそっか、お前結婚するんだったな!!
おめでとう!!
だからウタゲをやるのか、めでたいな」
そして父子で相談した末、チキュに複数の見張りをつけることにした。
その結果、今はチキュはタツノの許可なしにはどこにも出られなくなってしまっている。
そんな鬱屈した日々の中、ある日突然タツノが「三日後の皇家の宴に参加するぞ」と言ってきたのだ。
しかしチキュには「ウタゲ」の意味がよく分からなかった。
「なんだよ、ウタゲって」
「お前、宴も知らないのか………」
呆れ返ったような顔でタツノに言われ、チキュはむかっとする。
「いや、聞いたことくらいあるけど!!
なんでオレがそんなのに行かなきゃなんないんだよって訊いてんの!!」
タツノはにんまりと右の口角を上げた。
「今度の宴は婚約祝いなんだ」
それを聞いて、チキュはぴんと来た。
我が意を得たりとぱちんと手を叩く。
タツノが以前「未来の旦那様」云々と言っていたのを思い出したのだ。
「なるほどなっ!
そっかそっか、お前結婚するんだったな!!
おめでとう!!
だからウタゲをやるのか、めでたいな」



