「でも、一度消えてしまった火は、二度と戻ってこない………。
そうしたら僕たちは、暗くって、寒くって、凍えちゃうんだ。
そしてやっと、火がどんなに明るくって、あたたかくって、僕たちをどんなに癒してくれてたのか、分かるんだ」
「ーーーそうね……」
ヘレンは、その暖かな火の恩恵を忘れようとしていた自分を思い返し、恥じた。
そのとき、セカイの喉元から、苦しげな吐息の音が聞こえてきた。
「………セカイ?」
セカイの双眸には、うっすらと涙が滲んでいた。
「………僕……僕は、分かってたはずなのにーーー。
ずっと、嫌な予感がしてたんだ。
僕の大事な火が、今にも冷たい風に吹き消されてしまうんじゃないかって、なんとなく、いつも不安だった。
なんとかしなきゃ、僕の火を守らなきゃ、っていつも思ってた。
それなのにーーーそれなのに、僕には何も、できなかった。
火が消えていくのを、黙って見ているしかなかった。
……………あぁ。
どうして、こんなことにーーー」
そうしたら僕たちは、暗くって、寒くって、凍えちゃうんだ。
そしてやっと、火がどんなに明るくって、あたたかくって、僕たちをどんなに癒してくれてたのか、分かるんだ」
「ーーーそうね……」
ヘレンは、その暖かな火の恩恵を忘れようとしていた自分を思い返し、恥じた。
そのとき、セカイの喉元から、苦しげな吐息の音が聞こえてきた。
「………セカイ?」
セカイの双眸には、うっすらと涙が滲んでいた。
「………僕……僕は、分かってたはずなのにーーー。
ずっと、嫌な予感がしてたんだ。
僕の大事な火が、今にも冷たい風に吹き消されてしまうんじゃないかって、なんとなく、いつも不安だった。
なんとかしなきゃ、僕の火を守らなきゃ、っていつも思ってた。
それなのにーーーそれなのに、僕には何も、できなかった。
火が消えていくのを、黙って見ているしかなかった。
……………あぁ。
どうして、こんなことにーーー」



