天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

ヘレンは息を吸い込み、意を決して口を切った。




「あの、セカイ。


あたしね………」





言い始めたのはいいものの、なかなか上手く説明する言葉が思いつかず、ヘレンは口ごもった。




するとセカイは、ふいと視線を外に向けた。




ヘレンもつられて外を見る。




セカイはゆっくりと腕を上げ、指差した。





「………あれ、ヘレンの兄妹?」



「え?」




ヘレンが身を乗り出して確認すると、セカイの指が差し示す先に、抱き上げたジュリの背中を優しく撫でるパトロの姿があった。





「………あ、ええ、そうよ。


よくわかったわね」





するとセカイは、可笑しそうに喉を鳴らした。





「わかるよ。


だって、そっくりだもん」






ヘレンは目を丸くして頬を赤らめ、「え?」と呟く。





「そんなに、似てるかしら? あたし達」




「うん。そっくりだよ。


三人ともね」





ヘレンはなんとなく嬉しくなった。





「そうね、兄妹だもの、当然ね」