天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

ヘレンが尊敬の眼差しでパトロを見つめていると、パトロは「なんだよ、いったい」と言いながら首を傾げ、ジュリを抱き上げた。




「よし、もう遅いし、帰らなきゃ」




パトロが立ち上がったので、ヘレンも腰を上げた。




ジュリの身体を片手で肩に抱え上げてあら、パトロは目を細めてヘレンを見る。





「………お前は、どうする?」





ヘレンはゆっくりと瞬きをして、こくりと頷いた。





「あたし、宿に戻って、荷物とってくる。


セカイにも挨拶しなきゃ」





パトロも大きく頷き、空いた方の手をヘレンに差し出し、「行こう」と笑った。





ヘレンも「うん」と笑って、パトロの手をとった。