天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

ジュリの泣き声が、喚くような大声から少しずつ小さくなり、ひっくひっくと嗚咽を洩らすだけになった。




それに従うように、ヘレンに委ねた小さな身体の重さが増してゆく。





(………あら。



泣き疲れて眠くなってきちゃったのね)






ヘレンは口許を緩める。




身体を少しずらして、ジュリの顔を覗き込んだ。




案の定、目を閉じている。






(かわいい…………)






ヘレンは心の動きにまかせて、ジュリの頭を撫で、ぎゅっと抱き寄せた。






(この子が生まれた時からずっと、お母さんの代わりにあたしが面倒みてきたんだもの。


あたしが母親みたいなものなんだわ。


それなのに、この子を置いてどこかに行こうなんて………。



ほんと、あたし、どうかしてたわ………)