天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

とぼとぼと歩いていると、突然後ろから肩を掴まれた。





「きゃっ!!」




「ヘレン!!」





肩を竦めて振り向いたヘレンの目に映ったのは、パトロだった。





「ーーー兄さん………」





パトロは眉間に皺を寄せながら、ヘレンを凝視していた。



ヘレンは涙に濡れた目を泳がせながら、ぼそぼそと呟く。






「ーーーあたしを、連れ戻しに来たの?


………あたし、もう決めたって、言ったじゃない。


あたしは、………セカイと行くわよ」






「それどころじゃないんだ!!」






ヘレンの言葉を遮るように、パトロが鋭い声を上げた。





「ーーーえ?」





ヘレンは目を丸くした。