それからしばらく、二人は肩を並べて静かに食事をしていた。
「あ、そういえば」
ヘレンが不意に思い出して、声を上げた。
「いつか、セカイに訊こうと思ってたんだけど」
「なぁに?」
口許を拭っていたセカイがヘレンに目を向ける。
「傷の手当てをしてる時に気付いたんだけど。
セカイの二の腕に、大きな傷痕があるわよね?」
そう言われ、セカイは「あぁ……」と自分の右腕に視線を落とす。
薄手の長い袖に隠れていたので、軽く捲り上げた。
「これのこと?」
そこには、肩から肘にかけて走る、古く大きな傷の痕があった。
「そう。
随分大きな怪我みたいだけど、一体どうしたの?」
ヘレンが首を傾げながら無邪気に訊ねた。
セカイは微かに眉を顰めたが、「これはね」と話し始める。
「あ、そういえば」
ヘレンが不意に思い出して、声を上げた。
「いつか、セカイに訊こうと思ってたんだけど」
「なぁに?」
口許を拭っていたセカイがヘレンに目を向ける。
「傷の手当てをしてる時に気付いたんだけど。
セカイの二の腕に、大きな傷痕があるわよね?」
そう言われ、セカイは「あぁ……」と自分の右腕に視線を落とす。
薄手の長い袖に隠れていたので、軽く捲り上げた。
「これのこと?」
そこには、肩から肘にかけて走る、古く大きな傷の痕があった。
「そう。
随分大きな怪我みたいだけど、一体どうしたの?」
ヘレンが首を傾げながら無邪気に訊ねた。
セカイは微かに眉を顰めたが、「これはね」と話し始める。



