「生でもいいけど、焼いて食べたほうが安心だから、火を熾しましょうか」
「うん」
ヘレンが集めてきた枯れ枝で手際よく火を熾すのを、セカイはじいっと見つめている。
始めは細く立ち上る煙に過ぎなかったが、そこに枯れ葉を触れさせると、赤い火が灯る。
それが徐々に勢いを増し、食べ物を焼き、冷えた指を暖める焚き火になる。
いつまでたってもセカイが微動だにせず手許を見つめたままなので、堪えかねてヘレンは口を開いた。
「…………セカイ。
なんでそんなに見るの?
なんだかやりづらいんだけど………」
「………うん?
いや………火って、どうして燃えるのかなぁと思って………」
「えぇ? そんなこと考えてたの?
火は火なんだから、燃えるのは当たり前じゃない」
「うーん。まぁ、そうなんだけど。
じゃ、火って、一体なんなんだろう……」
「うん」
ヘレンが集めてきた枯れ枝で手際よく火を熾すのを、セカイはじいっと見つめている。
始めは細く立ち上る煙に過ぎなかったが、そこに枯れ葉を触れさせると、赤い火が灯る。
それが徐々に勢いを増し、食べ物を焼き、冷えた指を暖める焚き火になる。
いつまでたってもセカイが微動だにせず手許を見つめたままなので、堪えかねてヘレンは口を開いた。
「…………セカイ。
なんでそんなに見るの?
なんだかやりづらいんだけど………」
「………うん?
いや………火って、どうして燃えるのかなぁと思って………」
「えぇ? そんなこと考えてたの?
火は火なんだから、燃えるのは当たり前じゃない」
「うーん。まぁ、そうなんだけど。
じゃ、火って、一体なんなんだろう……」



