チキュに意味不明な難癖をつけられ、タツノは不機嫌そうに眉根を寄せた。
「なんだと?
お前、この俺の髪が気に入らないのか?
数々の姫君を虜にしてきた、この長くたゆたう、艶めく美しい黒の髪が………」
「………はあ? 何言ってんだ、あんた。
オレにとっちゃ、黒い直毛なんて珍しくもなんともないんだよ!!
オレはなぁ、触ると絹糸みたいに柔らかくって、ふわふわに波打ってる、金色の髪がいいんだ!!」
はた迷惑な価値観を押し付けてくるチキュにタツノが辟易していると、チキュはがばりと起き上がって突如叫んだ。
「あー!! 喉渇いた!!
あんた、水くれ、水!!」
タツノはもはや呆然としてしまった。
「お前、寝てたら本当に可愛かったのにな………。
未来の旦那様に向かって、なんだその暴言と我儘は………」
「いいから、早く水もってきてくれ!
これ以上水分とらなかったら、オレ干からびちゃうよ!!」
「なんだと?
お前、この俺の髪が気に入らないのか?
数々の姫君を虜にしてきた、この長くたゆたう、艶めく美しい黒の髪が………」
「………はあ? 何言ってんだ、あんた。
オレにとっちゃ、黒い直毛なんて珍しくもなんともないんだよ!!
オレはなぁ、触ると絹糸みたいに柔らかくって、ふわふわに波打ってる、金色の髪がいいんだ!!」
はた迷惑な価値観を押し付けてくるチキュにタツノが辟易していると、チキュはがばりと起き上がって突如叫んだ。
「あー!! 喉渇いた!!
あんた、水くれ、水!!」
タツノはもはや呆然としてしまった。
「お前、寝てたら本当に可愛かったのにな………。
未来の旦那様に向かって、なんだその暴言と我儘は………」
「いいから、早く水もってきてくれ!
これ以上水分とらなかったら、オレ干からびちゃうよ!!」



