天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

ヘレンは掠れた声で問う。





「………セカイの目を盗って、どうするつもりだったの?」





バージは両眉を上げた。





「はぁ? そりゃ、売るんだよ。


当たり前だろ?


目玉なんか、持ってるのも気味悪いじゃないか」





ヘレンは「ってことは………」と呟く。





「ーーー誰か、買ってくれる当てがあったってこと?


その人が、あなたに紫の目の価値を教えたの?」





バージはにやりと嗤う。





「………ああ、そうだよ。


紫の目玉を取ってきたら、欲しがってる奴との取り引きを仲介してくれるって言うからさ。


おっと、そいつが誰なのか教えるつもりはないから、聞かないでくれよ?」





ヘレンは引きつった顔のままでバージを睨んだ。