「あ、そうだ」
セカイはぱちんと両手を叩き、口に出して言った。
「ーーーそうだ、僕だ。
僕が、そう思ったんだった」
もう随分と昔のことのように感じられる、チキュとウチューと三人で暮らした日々を、セカイは思い出した。
まだ、ルルティアにいた頃。
三人の平穏な生活を脅かすものは、何一つなかった。
そんなある日、ウチューが急にルルティアを去ると言い出した。
そのあまりの性急さを、セカイとチキュは訝しんだ。
今思えば、平和で幸せな日々に、少しずつ霧がかかり始めていたのだ。
セカイはなぜか、不安になった。
そして唐突に強く、「“今”を失いたくない」と、思ったのだ。
そのためなら、何だってできる、と。
(………そうだ。
このままじゃ、だめだ。
僕は、行かなきゃいけない。
ウチューに会いに。
チキュに会いにーーー)
全身に力が漲ってくるのを、セカイは確かに感じていた。
セカイはぱちんと両手を叩き、口に出して言った。
「ーーーそうだ、僕だ。
僕が、そう思ったんだった」
もう随分と昔のことのように感じられる、チキュとウチューと三人で暮らした日々を、セカイは思い出した。
まだ、ルルティアにいた頃。
三人の平穏な生活を脅かすものは、何一つなかった。
そんなある日、ウチューが急にルルティアを去ると言い出した。
そのあまりの性急さを、セカイとチキュは訝しんだ。
今思えば、平和で幸せな日々に、少しずつ霧がかかり始めていたのだ。
セカイはなぜか、不安になった。
そして唐突に強く、「“今”を失いたくない」と、思ったのだ。
そのためなら、何だってできる、と。
(………そうだ。
このままじゃ、だめだ。
僕は、行かなきゃいけない。
ウチューに会いに。
チキュに会いにーーー)
全身に力が漲ってくるのを、セカイは確かに感じていた。



