天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

ヘレンが出て行ってしまってから、セカイはうーん、と首を傾げる。





「………僕のためなら、何でもできる?」





ヘレンの言葉を反芻した。





(なんで、ヘレンはそこまでしてくれるんだろう………)





いくら親切で優しい娘だとしても、「あなたのためなら何でもできる」などというのは、さすがに尋常ではないと思われた。





しかし、鈍いセカイの頭で考えたところで、答えに行き着くはずもない。





セカイの考えは飛躍する。






(………それにしても、この言葉。


どこかで聞いたことがあるようなーーー)





そう思い当たった。





(ーーー誰が、言ったんだっけ?


………あれ? 僕かな………?)