天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

確信を持ったようなヘレンの口調に、(止めても無駄かな……)とセカイは思う。



ヘレンはすっと立ち上がった。



セカイに向き直り、微かに笑いかける。




「待っててね、セカイ」




セカイは小さく頷いた。




「うん。お願いします」




そう言ってから、セカイは「あ」と呟いて、ヘレンの手首を軽く掴んで引き止めた。




ヘレンは驚いて振り返った。



セカイが顔を綻ばせて言う。






「ヘレン、さっきはありがとう。


ヘレンが来てくれなかったら、僕、今ごろ、どうなってたか………。


ヘレンに命を救われたの、二回目だね。



本当に、ありがとうーーー」






ヘレンは嬉しそうに、にっこりと笑った。





「あたしは、セカイのためなら、何だってできるものーーー」





そう言って、ヘレンは扉を開いた。