天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

「ーーーあたし。


バージの所に、行ってくる」





唐突に、ヘレンが決意を固めたような声音で、そう宣言した。




セカイは「え?」と目を丸くする。





「バージに直接訊くのよ。

セカイに何をしようとしたのか。

その目的は何なのか」





ヘレンの目は、強い光を宿していた。



セカイは、驚いてすぐには答えられなかった。




しかし、思い直してヘレンを止める。





「だめだよ、ヘレン。危ないよ。


あの人、短刀を持ってるんだよ。


もし襲われたりしたらーーー」





ヘレンは静かに首を横に振る。




「いえ、それは大丈夫。


いくらなんでも、同じ村人のあたしを襲うはずはないわ。

もし村の人たちに知られたら、ただじゃすまないもの。


村八分に遭いたくなければ、そんなことはしないはず」