天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

そして、少しずつ頭を整理する。




「………え?


あなたの目を、取ろうとしたの?


バージが?


………ナイフで、目を取ろうとーーーな、なんてこと………」






ヘレンはバージの意図を考え、気味の悪さに口許を押さえた。




セカイはそのヘレンの様子をぼうっと眺めている。





(………僕の目を盗ることに、どんな意味があるんだろう?)





自分の知らない所で、何か良くないことが起こっているように感じていた。





ヘレンの方も、無言で考えを巡らせる。





(………セカイの目ーーーこの、透き通る深紫の、美しい瞳。


これを、盗もうとしたの?なぜ?



この美しさに、惹かれてしまったの?


あたしと、同じように?)






それでも、いくら美しいものでも、生きた人間の目を盗もうだなんて、ヘレンには信じ難かった。