天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

「………なんで。


バージが、セカイを襲うの?


もしかして、こ、殺そうと………?」





ヘレンが声を震わせた。




セカイは首を横に振る。






「いや、たぶん、違う。


命を、狙ってたわけじゃない、と思う」






それを聞いて、ヘレンは首を傾げた。





「どういうこと?


命じゃないなら、何を狙ってたの?」






「………んー」






セカイはそのまま黙り込んでしまった。



仕方なく、ヘレンもセカイの隣に座り込んだ。





(………一体、なんなの?


セカイの何を狙ってたの?


こんな怪我人で、身一つで助かって価値のあるものなんて何も持ってないのに。


なんでセカイが襲われるの?)







物盗り目的ではない、ということだ。



セカイは何か考え込んでいるようだった。



自分から話し始めるのを待とうと、ヘレンはセカイを見つめていた。