天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

ーーーあぁ。



だめだ。






取られる。






僕の、瞳をーーー。








セカイは、指一本ほどの距離にまで近づいてきた刃を、呆然と眺める。







ーーーその時。




小屋の戸が、がたんと音を立てて開いた。





「…………セカイ?」





小さな声が、セカイの耳に届いた。





「ーーーヘレン………」





切っ先から目を逸らすことなく、セカイは呟いた。