天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

防戦一方の中、とうとうセカイの右腕が、男の左手に掴まれてしまった。




男が短刀を突きつけてくる。



セカイは咄嗟に男の手首を掴んだ。





しかし、体格の良い男の力は、セカイの細腕を簡単に凌駕していく。




男は手首を掴まれたまま短刀をセカイの顔に近づけてくる。



ぎりぎりと抑えつけられ、セカイの腕の力では太刀打ちできない。





セカイの瞳が、真っ直ぐに向かってくる切っ先を捉えた。




高くなってきた月の明かりを受けて、鋭く光っている。






その先端は、セカイの紫炎の瞳を突き刺そうとしていた。