天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

剣を両手に持ち替える。



腰を落とし、男に向かって真っ直ぐに剣を構える。





すると、頭の奥のほうで、さわさわと靄がかかり始めるような、不思議な感じがした。



それと同時に、全身の血がざわりと一気に沸き立つように熱くなり、背筋に悪寒が走って肌が粟立った。



耳の裏あたりの血管が、どく、どく、と音を立てているのが分かる。







(あぁ、この感じーーー。



あのときも、こうだった………)






セカイはそう思った。






(剣を持つと………。



血が…………沸騰するーーー)







闇の中、その瞳にも、ゆらゆらと紫の焰が燃えていた。