天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

闇に慣れてきた目に、侵入者の顔が映った。






(……あ、さっき会った人だ……)



その人影は、先程ヘレンと歩いているときに話しかけてきた男、バージだった。




(ーーーただの村人のはずなのに、なんで、僕を狙うの?)




セカイにはその訳が分からなかった。




しかし戸惑っている間にも、攻撃が止むことはない。



再び顔の中央に向けて繰り出された刃を、身を仰け反らせて避ける。




と同時に、剣を包んでいた麻布を取り払った。




柄を右手で軽く持ち、男の方へと向けて威嚇しながら、セカイはゆっくりと立ち上がって体勢を整えた。