その時、床に着いたセカイの手に、何か硬いものが触れた。
「あ」
思わず呟いてしまう。
それは、この小屋で初めて目が覚めたときに、セカイの右手が握り締めていた剣だった。
今は、ヘレンが巻いてくれた麻布に包まれている。
セカイは人影から目を逸らさないまま、静かにそれを後ろ手に取った。
人影はまた短刀を振りかざす。
その刃はやはり真っ直ぐにセカイの顔を狙って振り下ろされた。
(……なんで、顔なんだろう?)
首を振って攻撃を避けながら、セカイは思う。
急所であるはずの、首や心臓の位置を襲ってはいない。
なぜか、先ほどから迷いなくセカイの顔ーーー特に目鼻の辺りを狙っているようなのだ。
「あ」
思わず呟いてしまう。
それは、この小屋で初めて目が覚めたときに、セカイの右手が握り締めていた剣だった。
今は、ヘレンが巻いてくれた麻布に包まれている。
セカイは人影から目を逸らさないまま、静かにそれを後ろ手に取った。
人影はまた短刀を振りかざす。
その刃はやはり真っ直ぐにセカイの顔を狙って振り下ろされた。
(……なんで、顔なんだろう?)
首を振って攻撃を避けながら、セカイは思う。
急所であるはずの、首や心臓の位置を襲ってはいない。
なぜか、先ほどから迷いなくセカイの顔ーーー特に目鼻の辺りを狙っているようなのだ。



