天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

散歩を終えると、二人は小屋へ戻った。





セカイは少し気怠げな動きで、ゆっくりと寝床に入る。






「セカイ、疲れた?」





「………うん。ちょっと。眠い………」







子どものように目を擦りながら言うので、微笑ましくてヘレンは噴き出してしまった。





「………なぁに?」





セカイが間延びしたような声で問うた。



ヘレンは笑いを噛み殺しながら言う。






「ううん、別に。気にしないで。


眠いなら、しばらく寝たら?


あたし、家に戻って、夜ご飯を作ってくるから」





「………うん……ありがと……」





言い終わるか終わらないかのうちに、セカイは目を閉じて寝息を立てはじめた。





疲れも覚えずに遊び回って、帰った途端に眠り込んでしまう、幼い弟たちのことを思い出した。






(………ほんと、セカイったら、子どもみたい)





くすりと笑って、ヘレンは小屋を出た。