天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

「この村はね。


旅人も商人もほとんど来ないから、村人たちは外の人に慣れてないのよ。



だから遠慮もなく、あなたのことじろじろ見ているじゃない。


セカイ、嫌な気分にならない?」






セカイは、うーん、と首を捻った。






「………あんまり、考えたことなかった」




「そう。それならいいんだけど………」





そう答えつつ、ヘレンは思う。





(こんな見た目をしてるんだもの、セカイは人の興味を惹くことに慣れてるのね)






周囲から注目されることなど全くなく、たまに見られると緊張してしまう自分とは正反対だと、ヘレンは感じた。