天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

セカイの優しい声音で話される言葉を聞きながら、ヘレンの目にはぶわりと涙が溢れてきた。



泣き崩れるようにして、その場にしゃがみ込む。





セカイも脚の傷を庇いながら、ヘレンの横にゆっくりと座る。



そして、ぽん、ぽん、とヘレンの頭を撫でた。




ヘレンは、嗚咽を堪えることが、できなかった。







(ーーーあぁ。



セカイ………セカイ………)






泣きじゃくるヘレンを、セカイが柔らかい眼差しで包む。






(セカイ………。



あなたは、なんて、きれいなの………)






セカイの容貌と同じで、その心も、透き通っている。




ヘレンの欲しい言葉を、吸い込むように悟って、惜しげも無く与えてくれる。






(あたし、セカイがいれば生きていける。


セカイがいなきゃ、生きていられないーーー)





空の青と海の青に包まれながら、ヘレンは涙を溢し続けた。