天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

燦々と降り注ぐ太陽の光は、南方らしく強く鋭い。



まるで光の矢が肌を突き刺すような感覚だった。





(………そうか。


もう夏なんだ)





自分が寝込んでいる間に季節が変わったことを、セカイは肌身で感じる。






(………チキュが大好きな、夏だ)






光の洪水の中で、楽し気に笑うチキュを思い出す。







(チキュは今、どこにいるんだろう?



どこで夏を感じているんだろう?)






そう考えながら、セカイは海へと目を走らせた。





穏やかな水面に、真っ青な空と真っ白な雲が映っている。



夏らしい、もくもくと重量のありそうな雲だ。