天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

気の抜けたような海鳥の鳴き声が聞こえてきて、セカイは不意に身動ぎした。




寝床に両手をついて力を入れてみると、意外にも上半身が少しずつ起き上がった。



久々に自分の力だけで起き上がれたことき、セカイは微かに嬉しそうな表情を浮かべる。





(………ちょっと、外に出てみようかな)





そう思い立つと、急に外の空気を吸いたくてたまらなくなってきた。





腹の傷が奥の方でずきずきと痛んだが、初めの頃ほどひどくはない。



一度ヘレンに叱られたことがあったので、上着を捲って包帯を確認したが、傷が開いて血が滲み出すことはなかったので、安心する。





そのまま、ゆっくりと立ち上がって戸口の方へと身体を向けた。