天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether










セカイは、明かり取りの小さな窓の外に、じっと目を向けていた。




四角く区切られた青い空の中を、白い雲がゆっくりと通り過ぎていく。






ーーーこの小屋で目覚めてから、何日が経っただろうか。



傷の治りは早かったが、それでもまだ身体に力が入らない。





自力で起き上がることも儘ならず、一日中寝ているしかない。



それでもセカイは特に不満や不快を感じることもなく、毎日飽きずに窓の外の空を見つめていた。





ヘレンに教えてもらったが、ここはカルフィ港に程近い漁村らしい。




ほのかに海の香りが漂ってくるし、窓の向こうを時おり海鳥が横切るので、セカイにも海の気配を感じることができた。