天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

金に輝く長い髪を、緩く一つに纏めて持ちあげる。



少し癖のある髪質なのでふんわりと拡がっているが、実際には細く、量も多くはない。




纏めてしまうと、ヘレンの親指と人差し指で掴んでも余るくらいだった。





滑らかな絹糸の髪をくるくると巻いてから、後頭部で軽く留める。




すると、セカイの首筋が現れた。



白くて、細くて、優美で、ヘレンは溜息を零してしまう。




金色の産毛のように微かな後れ毛が首筋にまとわりつき、それを見るとヘレンは胸が高鳴るような気がした。



その鼓動を聞かれないよう、ヘレンが口を開く。



「……はい、結べたわよ」



「ありがとう」



セカイの柔らかな声音が下の方から聞こえてきた。