天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

「あっ!」



ヘレンは小さく叫んだ。



セカイは首を傾げてヘレンを見る。



「なぁに?」



ヘレンは「やっぱり………」と眉を顰めている。




「どうしたの? ヘレン」



「セカイ! やっぱり血が出てるじゃないの!」




セカイの腹部を指で示しながら、ヘレンが大きな声で言った。



セカイはつられたように自分の腹を見る。




「………そうだねぇ。血、出てるね」




ヘレンは呆れかえって眉を下げた。





「またそんな他人事みたいに………。


無理して動いたりするから、傷が開いちゃったのよ!!



………もう、信じられないわ。


とにかく、今からは大人しくしてるのよ?


わかった!?」





「うん」





セカイは頷きながら、微かに笑う。