天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

セカイは微笑んだまま小首を傾げる。




ヘレンが動かなくなってしまったので、その顔の前で手を振ってみた。





「………ヘレン? どうしたの?」





瞬きをするのも忘れて見惚れていたヘレンは、はっと我に返った。




ぱちぱちと瞬いて、「ご、ごめんなさい………」と頭を下げる。





「なんで謝るの?」





セカイは不思議そうに首を傾げた。





「え、ええと………」





ヘレンはしどろもどろで口ごもる。




セカイはふっと口角を上げた。





「………見ず知らずの君に、こんな風に親切にしてもらって。


僕は、本当に感謝してるよ。



ヘレン、本当に、ありがとう」






「どういたしまして………」