天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

半開きになっていたセカイの唇の間から、白い歯が覗いていた。




ヘレンが何とはなしにそれを見つめていると、ふいにセカイが声を漏らす。





「………あぁ。


そういえば、そう、かも………」





「へ?」





あまりにも時間が経っていたので、ヘレンは何の話なのか、一瞬わからなくなってしまった。





セカイはヘレンの目をじっと見据えながら、もう一度、ゆっくりと言う。







「………そういえば、僕、のど、かわいてる。


それ、ちょうだい?」





そう言って、セカイは右手を差し出してきた。