天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

澄みきった美しい紫が、荒れ切ってかさかさの指先を見ているような気がして、ヘレンは言いようもなく恥ずかしかった。



軽く指を曲げるようにして、濁りも揺らぎもない視線から、劣等感の塊を隠す。






「………のど、渇いてるでしょ?


あなた、ずぅっと寝たっきりで、何も飲んでないんだもの」





そう問われて、セカイは遥かに思いを馳せるような遠い目つきになった。



そのまま、ずいぶんと長い間、沈黙が流れる。




遠くに聞こえる波の音だけが、微かにこだましていた。