天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether









ハンナの家を出た後、ヘレンは少し茫然としたように、ゆっくりと歩いていた。





(………どういうこと?


セカイが、災いを呼ぶとでも言うの?)





実際に会ってもいないハンナに、なぜそんなことが分かるのだろうか。




ヘレンは不満だった。







ーーーセカイは、透明だった。





美しいセカイの容姿は、陽の光に溶けてしまいそうなほど透明だった。



少し話しただけで、その心も透き通っているのだとヘレンには分かった。





あんなにきれいなものは、見たことがなかった。





それなのに。






(災い………?)





そんなことを言われても、納得できるわけがなかった。