天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

「あと、血が薄くなっているだろうから、薬湯も飲ませた方がいいね」




ハンナに言われ、ヘレンはぱっと顔を上げた。




「あの、薬湯、ですか………」



「そうだよ、薬湯だよ。

なんだい、あんた、薬湯も知らないのかい?」



「いっ、いえ! 薬湯は分かりますけど………」




怪訝そうな顔でハンナに言われ、ヘレンはぱたぱたと手を振る。




「でもあたし、薬には詳しくなくって………。

どんな薬草が良いか、とか、よく分からないなって………」





恐る恐るヘレンが言うと、ハンナは大きく溜息を吐いた。




「………あんたねぇ、ヘレン。

どうしていつも、そんなにおどおどしているんだい?


もっと堂々とすればいいじゃないか。

薬草のことを知りたいから教えて下さいって、はっきり言えばいいんだよ」