天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

所狭しと浮かんだ雀斑。



渇いて、かさついた目許。



低い鼻と、ぼってりとした瞼。



貧相に小さく、細い眼。



生まれたてのひよこみたいな、不揃いの睫毛。



乾燥して毛羽立った唇。



痩せ細って、こけている頬。



強い陽光に水分を奪われて、灼けて乾き切った、浅黒く肌理の荒い肌。



ぼさぼさの赤毛は、海水と潮風のために傷み、軋んでいる。






ーーーどれをとっても、美しさの欠片もなかった。






ヘレンの脳裏に、光の中で眠るセカイの横顔が浮かんだ。




絵の中から抜け出してきたような、非の打ち所もない美しい少年。









(………なんで、あたしは。




こんなに醜いの………)