息を詰めて見守っていたヘレンは、ほぅ、と溜息を吐いた。
セカイは、剣から離れた掌をじっと見つめている。
「………ね、それ、どうする?」
小さな声で、呟くようにヘレンが訊いた。
セカイはちらりとヘレンを一瞥し、また視線を右手に戻す。
乾いた血が赤黒く纏わりついている、忌々しい刃。
「ーーー僕、そんなもの、持ちたくなかった………。
でも、これからは、持たなきゃいけないのかな…………」
独り言のようにそう言うと、静かに瞼を下ろした。
その眼裏に、今、どんな幻影が映し出されているのだろうーーー。
そう思いながら、ヘレンは剣を麻布で包み、落ちていた縄でぐるぐるに縛って、少し離れた所にそっと置いた。
そして、黙って立ち上がり、戸口から外へと出た。
セカイは、剣から離れた掌をじっと見つめている。
「………ね、それ、どうする?」
小さな声で、呟くようにヘレンが訊いた。
セカイはちらりとヘレンを一瞥し、また視線を右手に戻す。
乾いた血が赤黒く纏わりついている、忌々しい刃。
「ーーー僕、そんなもの、持ちたくなかった………。
でも、これからは、持たなきゃいけないのかな…………」
独り言のようにそう言うと、静かに瞼を下ろした。
その眼裏に、今、どんな幻影が映し出されているのだろうーーー。
そう思いながら、ヘレンは剣を麻布で包み、落ちていた縄でぐるぐるに縛って、少し離れた所にそっと置いた。
そして、黙って立ち上がり、戸口から外へと出た。



