ヘレンは、セカイの顔に視線を移した。
セカイは押し黙ったままじっとヘレンの挙措を見つめていた。
どぎまぎしながら、ヘレンは口を開く。
「あ、あの………。
その右手のもの、離せる?」
そう言われ、セカイは小首を傾げる。
ヘレンは右手の麻布をゆっくりと解いた。
その先に隠されていた剣に気がつき、セカイは軽く目を剥く。
「…………あぁ。
こんなもの、まだ、握ってたんだ………」
「襲われた時に、反撃したのね?
何度も離そうとしたけど、手が固まっちゃってて、だめだったの。
今なら、自分で離せる?」
セカイは右手の指先に意識を集中した。
柄を掴んでいる指の一本一本が硬直していて、動かそうとすると、関節がぎしぎしと軋んだ。
少しずつ、少しずつ、指が離れていく。
時間をかけて、セカイはやっと、剣を手離した。
セカイは押し黙ったままじっとヘレンの挙措を見つめていた。
どぎまぎしながら、ヘレンは口を開く。
「あ、あの………。
その右手のもの、離せる?」
そう言われ、セカイは小首を傾げる。
ヘレンは右手の麻布をゆっくりと解いた。
その先に隠されていた剣に気がつき、セカイは軽く目を剥く。
「…………あぁ。
こんなもの、まだ、握ってたんだ………」
「襲われた時に、反撃したのね?
何度も離そうとしたけど、手が固まっちゃってて、だめだったの。
今なら、自分で離せる?」
セカイは右手の指先に意識を集中した。
柄を掴んでいる指の一本一本が硬直していて、動かそうとすると、関節がぎしぎしと軋んだ。
少しずつ、少しずつ、指が離れていく。
時間をかけて、セカイはやっと、剣を手離した。



