天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

その間、セカイはぼぅっとしたままヘレンの顔を見つめていた。






葡萄色の透き通った瞳に凝視され、ヘレンは頬が熱くなるような気がした。






自分の赤毛や、鼻の頭と頬に浮かんだたくさんの雀斑が、恥ずかしくてたまらなかった。






見られたくなくて顔を俯けていると、セカイが不意に声をかけてきた。






「………じゃぁ、君が、僕を、助けてくれたんだね」






その声は、柔らかくて、優しかった。




ヘレンは何故か、言葉が咽喉に詰まったように何も言えず、黙ってセカイを見つめ返している。







セカイは目をゆったりと細め、口許を微笑ませた。







「………ありがとう、ヘレン」