天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

(ーーー生きてるのが、嬉しい………?)





嬉しいのか、嬉しくないのか、自分でも分からなかった。








だって、ここには。







(………チキュも、ウチューも、もういないんだ…………)






首を傾げたまま固まってしまった、ぼんやりとした無表情な顔を、赤毛の少女はじっと眺めた。






(……………変な男の子。


何を考えてるのか、全然分からない)







ここは、今は使われていない漁師小屋だった。



その床に、セカイは寝かされていた。




少女が自ら作った急拵えの寝床は、固い板張りの床に枯葉を敷き詰め、近くに転がっていた麻袋の縫い目を解して敷布にした、簡素なものだ。






こんな所に寝ていたらさぞ身体が痛むだろうと思われる寝床に、セカイは平然と横たわっている。







粗末な小屋だが、明かり取りの窓が一つだけあった。




その強い光がちょうど射し込む場所に、セカイは寝かされている。