そしてとうとう産婆が、二人目の赤子を取り上げた。






「………あぁっ!! 皆さま!!



拝見もうしあげて!!



………この御姿を……!」






赤子を掲げた産婆が、驚愕の表情を浮かべた。





女たちが一斉に近づいてくる。




みな一様に、目を見開いて口許を覆った。






「な、なんと………!!」




「まぁ! なんて神々しい………!!」







ーーー二人目の赤子は、白無垢の姿をしていたのだ。








生まれたばかりの、その穢れなき純潔の皇女に、人々はひれ伏した。





「創世神の、ご化身ですわ………」




「我らの神が、皇太子殿下の皇女として降臨なさった………!!」






白い赤子は、跪く女たちの真中で、ただ一人泣き続けた。





まるで、自らの悲痛な運命を、嘆くかのように。