天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

彼らは、チキュには想像もつかないような、深く昏い駆け引きをしているように思われた。






特に緊迫していた二人の間に居座り、何やかやと喋りかけて、張り詰めていた空気が和らいでくると、チキュは満足した。





そして、ふと、純白の姿の皇女を見た。








皮膚の下の静脈が青く透ける、抜けるように白い相貌が目に入った瞬間。






チキュは心臓が一瞬止まったように思った。






目が離せなかった。









その顔は。










ーーーチキュの顔だった。