天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

すると、チキュの双眸がすっと細められた。






「………なぁ」




タツノを上目遣いで見上げる。





「なんだ?」





タツノが返すと、チキュは小さく訊ねてきた。






「………あんた、あの人ーーー光宮の顔、見たか?」






意外な問いに、タツノが目を丸くする。






「…………は?


……いや、そんなにしっかりとは見てないが………。



皇太子の目の前で、妃になる方を男の俺がじろじろ見るわけにもいかないからな。



でも、光宮の顔がどうしたんだ?」






タツノが不審そうに眉根を寄せて訊ね返してきたので、チキュは答える。








「あの人の顔ーーー」






そう言いながら、チキュはつい先程のことを思い返していた。