天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

「……変な姫だったねぇ」




アスカが可笑しそうに笑って言う。




「ついさっきまで、緊張して固くなってたのにさ。


今はめちゃくちゃご機嫌で、全く人見知りしてなかったよ」





ミカゲも、首を傾げながらも笑った。




牽制し合っていたクオンとミチハも、微妙な表情を浮かべていた。




ミチハはふぅと溜息を吐いて、馬鹿らしくなったように立ち上がった。





「お邪魔をしてしまい、申し訳ございませんでした。



皇太子殿下。


あのお話は、また後ほど……」





そう言って、ゆったりとした動作で去って行くミチハの後姿を、クオンは厳しい目つきで見送った。





その表情を、ミカゲも眉を顰めて不安そうに見つめていた。