天と地の叙事詩Ⅱ Epic of the Ether

「それなのにさぁ!!



なんか君たちがこっちでこそこそ、ギスギスしてるからさ!!


楽しい気分も半減しちゃうじゃん!!


ちょっとは周りの迷惑も考えろよ!?」






自分が迷惑をかけていることなど、もちろん念頭には一欠片もない。





傍若無人を体現したかのようなその姿を、タツノもあんぐりと口を開いて見つめていた。






(…………何やってんだ、あいつは)





いつの間に、皇太子殿下の席まで行っていたのか。





タツノが天皇とタカハと話し込んでいる間に、大人しく座っていたはずのチキュが、姿を消していた。




気がついて首を巡らそうとすると、背後からあの笑い声が聞こえてきたのだ。