クオンの硬い表情を見て、ミチハはくすりと笑う。
そして兄に挨拶をして、席を立ってクオンとミカゲたちの近くまでやって来て、一礼してから座った。
「…………皇太子殿下。
この間は、どうも………」
その言葉に、クオンは頬をぴくりと震わせたが、やはり表情は変えないまま、低い声音で答える。
「ーーーいえ。
こちらこそ」
なぜか冷ややかな視線を絡める二人を、ミカゲが横目で見ていた。
(………クオン、どこか変だわ)
物心ついたころから、一緒に過ごしてきたのだ。
いくら表情の変化がなくても、その心の奥底で感情が渦巻いていることは感じ取れる。
ミカゲは暗い顔で俯いた。
その横顔を、アスカがじっと見つめていた。
そして兄に挨拶をして、席を立ってクオンとミカゲたちの近くまでやって来て、一礼してから座った。
「…………皇太子殿下。
この間は、どうも………」
その言葉に、クオンは頬をぴくりと震わせたが、やはり表情は変えないまま、低い声音で答える。
「ーーーいえ。
こちらこそ」
なぜか冷ややかな視線を絡める二人を、ミカゲが横目で見ていた。
(………クオン、どこか変だわ)
物心ついたころから、一緒に過ごしてきたのだ。
いくら表情の変化がなくても、その心の奥底で感情が渦巻いていることは感じ取れる。
ミカゲは暗い顔で俯いた。
その横顔を、アスカがじっと見つめていた。



