タツノは右の口角をくいと上げた。
チキュの耳許に口を寄せ、「大人しくしてる約束だろ?」と囁いた。
チキュは目を見開いてタツノを見上げる。
タツノはまたも囁く。
「目立ったらどうなるか知らないぞ。
とにかく黙ってろよ」
にんまりと笑いかけてチキュの頭を撫で、その顔をしっかりとヴェールで覆い直す。
天皇は仲睦まじい二人に微笑んだ。
「なかなか良い夫婦になりそうだなぁ。
よし、祝杯を上げようじゃないか」
「ありがとうございます」
やけに楽し気に天皇と盃を交わすタツノを、チキュは呆然と見ていた。
(…………………は? は?
え、オレなの?
タツノの嫁って、オレなの?)
チキュの頭の中を疑問符が駆け巡る。
(ま、まじで?
オレがタツノの嫁?
………な、なんで?
どーゆーこと?
い、いつの間にそんなことに………)
その顔が赤くなったり青くなったり白くなったりするのを、タツノはにやにや笑いながら面白おかしく眺めていた。
チキュの耳許に口を寄せ、「大人しくしてる約束だろ?」と囁いた。
チキュは目を見開いてタツノを見上げる。
タツノはまたも囁く。
「目立ったらどうなるか知らないぞ。
とにかく黙ってろよ」
にんまりと笑いかけてチキュの頭を撫で、その顔をしっかりとヴェールで覆い直す。
天皇は仲睦まじい二人に微笑んだ。
「なかなか良い夫婦になりそうだなぁ。
よし、祝杯を上げようじゃないか」
「ありがとうございます」
やけに楽し気に天皇と盃を交わすタツノを、チキュは呆然と見ていた。
(…………………は? は?
え、オレなの?
タツノの嫁って、オレなの?)
チキュの頭の中を疑問符が駆け巡る。
(ま、まじで?
オレがタツノの嫁?
………な、なんで?
どーゆーこと?
い、いつの間にそんなことに………)
その顔が赤くなったり青くなったり白くなったりするのを、タツノはにやにや笑いながら面白おかしく眺めていた。



