「タツノ!!
あれ、誰!?」
チキュが訊ねてきた。
歓声の渦に消されないよう、タツノの耳許で叫ぶように言う。
「あの女の人、誰なんだ!?
みんなうっとりしちゃってるけど!!」
それでもやっと聞こえるくらいで、タツノは苦心して何とか聞き取った。
そして今度は、タツノがチキュの耳許で怒鳴る。
「あれは、光宮だよ!!
若くして亡くなった天皇の兄の一人娘で、あの皇太子………時宮と婚約したばかりの姫だ!!」
タツノは目立たないように時宮を指差しながら、説明してやった。
「へぇ〜!!
なんとなくわかったよ!!」
チキュは真近で上げられる歓声の轟音に耐えきれず、耳を塞ぎながらタツノに頷き返した。
そして、天皇たちへと目を凝らす。
あれ、誰!?」
チキュが訊ねてきた。
歓声の渦に消されないよう、タツノの耳許で叫ぶように言う。
「あの女の人、誰なんだ!?
みんなうっとりしちゃってるけど!!」
それでもやっと聞こえるくらいで、タツノは苦心して何とか聞き取った。
そして今度は、タツノがチキュの耳許で怒鳴る。
「あれは、光宮だよ!!
若くして亡くなった天皇の兄の一人娘で、あの皇太子………時宮と婚約したばかりの姫だ!!」
タツノは目立たないように時宮を指差しながら、説明してやった。
「へぇ〜!!
なんとなくわかったよ!!」
チキュは真近で上げられる歓声の轟音に耐えきれず、耳を塞ぎながらタツノに頷き返した。
そして、天皇たちへと目を凝らす。



