その時、集っていた天貴人たちが一斉に鈴の音を鳴らし始めた。
奥の間から皇家の人々が御出でになるという合図が出されたのだ。
突然鳴り響き始めた鈴の音に、チキュは驚いたように目を丸くして、きょろきょろと周りを見回す。
「な、なにやってんだ? みんな………」
タツノは上着の胸元から、ある物を二つ取り出し、一つをチキュに手渡した。
「アカネ、これを手首に着けろ」
「へ??」
指先ほどの大きさの、小さな白硝子の鈴がたくさん付いた腕輪だった。
「あっ、これ!!
さっきの姫さんたちが着けてたやつ!!
一体なんなんだ? これ」
チキュは隣に座るタツノを見上げた。
「白鈴の腕輪だよ。
天の一族は、祭りや宴の時には必ずこれを着けて来るのが習わしなんだ」
周りを見てみると、確かに全員が、多少の形状の違いはあるものの似たような腕輪を着けていた。
奥の間から皇家の人々が御出でになるという合図が出されたのだ。
突然鳴り響き始めた鈴の音に、チキュは驚いたように目を丸くして、きょろきょろと周りを見回す。
「な、なにやってんだ? みんな………」
タツノは上着の胸元から、ある物を二つ取り出し、一つをチキュに手渡した。
「アカネ、これを手首に着けろ」
「へ??」
指先ほどの大きさの、小さな白硝子の鈴がたくさん付いた腕輪だった。
「あっ、これ!!
さっきの姫さんたちが着けてたやつ!!
一体なんなんだ? これ」
チキュは隣に座るタツノを見上げた。
「白鈴の腕輪だよ。
天の一族は、祭りや宴の時には必ずこれを着けて来るのが習わしなんだ」
周りを見てみると、確かに全員が、多少の形状の違いはあるものの似たような腕輪を着けていた。



