しばらくすると、奥の間に近い席から徐々に波紋が拡がっていくように、喧騒が静まり始めた。
とうとう始まるか、とタツノは緊張感を走らせる。
しかしその緊張の所以であるチキュは、ハツノ・ナツノ姉妹とまだ盛り上がっていた。
ソガノの周囲も静かになってきたので、話し声で人目を引いてしまう前にと、チキュの袖を引いて黙らせる。
チキュは慌てて口を閉じ、前に向き直った。
「お、とうとう始まるのか?」
わくわくと目を輝かせている。
先程ミチハに会ったときの表情とは別人のようだ。
(………つくづく、分からん奴だな)
タツノは心の内で首を捻った。
とうとう始まるか、とタツノは緊張感を走らせる。
しかしその緊張の所以であるチキュは、ハツノ・ナツノ姉妹とまだ盛り上がっていた。
ソガノの周囲も静かになってきたので、話し声で人目を引いてしまう前にと、チキュの袖を引いて黙らせる。
チキュは慌てて口を閉じ、前に向き直った。
「お、とうとう始まるのか?」
わくわくと目を輝かせている。
先程ミチハに会ったときの表情とは別人のようだ。
(………つくづく、分からん奴だな)
タツノは心の内で首を捻った。



